社長のPCを自作した話(前編)の続きです。
さあ早速作っていきましょう…の前に、自作PCをやったことない人向けに、ちょっとした解説をしておきます。
自作PCって難しそう
「パソコンを自作する」と聞くと、やったことない人は、
何やらすごい特殊な技能が必要なんじゃないかと思ってしまいがちですが、
やっていることはプラモデルと一緒です。
パーツさえ揃えてしまえば、あとは誰が作っても(組み立てても)同じ結果になります。
ただ、そのパーツの選定や組み立てで、地味につまずきポイントが多いので、
誰にでも「パソコンは自作するといいよ!」と簡単には言えなかったりします
たとえばこんなつまずきがあったりします(全て自分が過去に経験したものです)。
代表的なパーツ選定のつまずきポイント
・マザーボードとCPUのソケットが合わない
・マザーボードとメモリの規格が違う
・マザーボードがPCケースにあってない
・電源のスペックが適切でない
・メモリの挿しが甘い
・メモリを挿す場所が違う
こうしてみるとマザーボード選びが結構大事なのがわかります
パーツ購入
色々とリサーチした結果、今回は以下の構成にしました。
- OS: Windows 10 Pro
- CPU: Core i5-12400F
- CPUクーラー: DeepCool AK400
- マザーボード: MAG B660M MORTAR WIFI DDR4
- メモリ: クルーシャル製16GB × 2
- GPU: RD-RX6500XT-E4GB
- SSD: サムスン製 1TB
- 光学ドライブ: 旧デスクトップのものを使い回し
- ケース: Silencio S400
- 電源: コルセア製 RM750x
ここには書いていませんでしたが、データ移行用にM.2 SSDの外付けケースも購入しました。(中央下のアイコスみたいなやつ)
Amazonとかで注文したら1週間もかからず全てのパーツが手元に届きました。
Youtubeでパーツのレビュー動画が結構あるので、そういうのも参考にしました。
10年前に私が初めて自作した時は、パソコンに詳しい友人のアドバイスをもらい、秋葉原でパーツを揃え、何日間もあーだーこーだ格闘した結果ようやくPCが起動しWindows7のロゴを見ながら涙ぐんだものです(遠い目)
今はYoutubeにPC自作の手順の解説動画がいっぱいあるので、自作PCの難易度が下がって良いですね。
10年前にAmazonやYouTubeがあればな〜 (←あった)
それでは、組み立て順にそれぞれのパーツを画像とともに解説していきます。
組み立て開始!
ケース
まずケースですが、これはCoolerMasterというメーカーのSilencioという製品にしました。
名前の通り静音製が優れていて、冷蔵庫以下の音しか動作音なので、自宅のPCでもこれを使っています。
マザーボード
写真は撮ってないです。
Bluetooth、Wi-Fiが内蔵のものを選んで購入
CPU
CPUはミドルエンジクラスのCore i5-12400
そしてCPUクーラーはDeepCool の AK400。安価にもかかわらず、パフォーマンスが高いとのことで、今回購入。
組み立ててみると、存在感ありますね。
ストレージ
サムスンのM.2(エムドットツー) SSD 1TB。ストレージといえば、HDDでもSSDでもケースにマウントしてマザーボードとケーブルで繋いでってイメージだったんですが、今はもうこれをマザボに差し込むだけ(というより置くに近い)の手軽さ。
メモリ
写真は撮ってないです。
基本的人権ラインの16GBの倍の32GBにしました。
光学ドライブ
旧PCを分解し再利用(写真右上が該当のドライブ部分)
GPU
もしかしたら突然狂って「ゲームやりたい」と言い出すかもしれないので、最低限PCゲームが動くようなGPUを購入。
というのは嘘で、M.2SSDを使用するためにはグラボが必要とわかり追加購入
こういう想定外が自作PCにはつきもの。これも良い思い出…
完成
自作をやったことない人がPC内部をみてまず抱く感想として
「えっこんな中スカスカなの?」ってのがあると思います。
やらかし
一通りパーツを装着し、いざスイッチオン!!
シーン…。
PC自作って1回目の起動でうまくいった試しはないんですが、毎度焦ります。
「もしかしてパーツの不具合で買い直しが必要なんじゃないか」と思ってしまいます。
今回も冷や汗かきながら黒い画面としばし格闘しましたが、原因は前面端子(スイッチとLED)の挿れ間違い。
「ここの作りは昔からずっと変わらないんだwww」と一人でウケてました。
起動
あるあるのやらかしを経て、無事に起動。
性能比較
せっかくなのでベンチマークをとってみました
ざっとみた感じ3倍〜12倍の性能アップ。
また、CPU使用率も約90%→約25%と大幅改善。
これならSharePointあと2〜3個入れてもお釣りが来そうです☺️
感想
その後、社長は組み上がったPCで快適に作業をしてくれているようで、目的を達成できて良かったです。
かかった経費は10万円ほどでしたが、その割には良いスペックのPCになったと思います。
また、かかった時間ですが、仕事の合間を縫って作業したので購入から完成まで1週間くらいかかってしまいました。
それでも過去に比べ配線の取り回しで悩むことが少なくなっていて技術の進歩は素晴らしいですね
ただ、前面端子のややこしさとか、CPUを風で冷やすところあたりが変わっていないのも面白いなと思いました。
以前PCショップの店員さんとお話ししている時「趣味としてPC自作をする人は減ってますね〜」みたいなことを言っていて、確かにお金も時間も必要だし、その通りな気がします。
それでも自作PCは組み上がった瞬間が楽しく、パソコン作業が好きな人だったら物理的にPC内部のことを知れるので、一度やってみることをお勧めします。
自作PCに興味のある人にこの記事が少しでも参考になれば幸いです。