突然の社長の呼び出し
ある日仕事をしていると社長に呼ばれました。
仕事中にTwitterやりすぎてるのがバレたのかと思って一瞬身構えたのですが、
どうやら社長のパソコンが遅いから見てくれという相談でした。
なんでかな、と思いながらモニターを見せてもらうと
「うっ…」
容量もメモリも瀕死状態
Cドライブの容量を見ると256GBのハードディスクは残り18GBで表示は真っ赤っか。
ストⅡだったらエドモンド本田の張り手一発食らっただけでK.Oなくらい容量が逼迫していました。
再起動してみたのですが、起動直後に魑魅魍魎のごとく無数のソフトが立ち上がりCPUとメモリ(4GB)はあっという間に100%近い使用率になってしまいました。
メモリ使用率85%…
メモリとは、作業する人の「デスクの広さ」という例えを聞いたことがありますが、これでは使えるスペースが狭すぎて、パソコンすら置けないような状態です(例えが下手ですいません💦)
社長のPCの主な用途としてはメールのチェックや経営に関する数字をエクセルで管理したりなんですが、その程度の作業を行うのにも支障が出まくる状況。
ついでに言うとデスクトップ上はこれ以上置けないほどのファイルやフォルダのアイコンで埋め尽くされ、例えでなくこれ以上ものが置けない状態になっていました。
一応応急処置として不要そうなファイルを外付けのストレージに退避、ディスククリーンアップ、使ってないのにスタートアップに登録されているアプリ(Teamsとか)を無効化。
これで少しはマシになりましたが、依然Thunderbirdの立ち上げに時間がかかったりします。
SharePoint容量食い過ぎ問題
いや、一番の原因はわかっているんです。
弊社ではファイル共有にSharePointを使用しています。
Google CloudやBoxなど検討しましたが、Microsoft365を契約していることもあり、色々都合がよくMicrosoftの軍門に降ることにしました。
・容量が多い(確か2TB)
・費用が安い(Business Basic なら 一人500円/月くらい)
・既に各自が持っているMicrosoftアカウントを使用できるので新たにアカウントを作成する手間が省ける
の三拍子が揃っているので、SharePointにしたことそれ自体は良かったと思ってます。
で、ローカル同期の機能を使うとエクスプローラ上でもみれて、クラウドストレージに馴染みがない人でも、違和感なく社内のファイルサーバーを使うような感覚で使えるので、社員のみんなにローカル同期をお薦めしています。
しかし…
メモリめっちゃ食うんすよ。
常に更新ファイルを探しているので、メモリに相当の負荷がかかっています。
かといって、ローカル同期をオフにしたり、設定でメモリの使用量を制限すれば同期速度が遅くなり、仕事に支障が出てしまうことに変わりはありません。
PCが令和のスペックではない
PCスペックを整理すると
・メモリ:4GB
・HDDの容量:256GB
・CPU:Core i3第4世代
・使用期間:2013年購入でほぼ10年使用
これはもうメモリや容量を増設したりといった弥縫策を積み重ねても大きな成果は望めないと判断。
メモリの基本的人権(健康で文化的な最低限度以上のPC)が8GB いやいや 16GB だと言われている昨今、人権侵害PCは廃棄し買い替えをすることを進言しました。
自分の会社の社長には良いスペックのPCを使ってガンガン仕事して欲しいものです。
SharePoint何個インストールしても問題ないPCを使ってもらおう!そう思いました。
首尾よく社長OKをいただき、購入方法を一任されました。
自作PC is 楽しい!
さて、デスクトップPCを購入する手段としては、どんなものが考えられるでしょうか?
・完成品を買う
・BTO(受注生産)
・パーツを購入して自作する
などなどの選択肢があると思います。
それぞれメリデメがありますが、今回は迷わず自作することにしました。
自作PCの良い点だけをあげるとすれば、
・好きな構成が組めるので、やりたいことを叶えやすい
・(既に持っているパーツを活用すれば)費用が抑えられる
・楽しい!(個人差があります)
これは経験した人しかわからない世界ですが、自分で組んだパソコンは自分の子供のように愛しいですし、やりたい作業に応じてPCのスペックを変えていく過程もまた我が子の成長を見ているようで楽しいんですよね。
あとまあ完成品を買うより費用が節約できる場合が多いので、会社の利益と自分の趣味を考慮した結果の判断です。
さあ一体どんなパソコンができるのでしょうか!?
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