会社で輪読会を始めました

読書会がしたかった

私がシスマックに入社して、いつかやりたいと思っていたことがあります。

それは…読書会

自分自身、アラサー未経験からこの業界に入り、右も左もわからなかった時に助けられたのは技術書をはじめとする本でした。
プログラム開発でぶち当たる幾多の壁。それらは既に他の誰かも当然出会っており、先人たちの知恵により最適解が考えられているということを書籍を通じて学びました。

そんな読書を通じたスキルアップ体験を会社全体で共有する読書会あるいは輪読会というものに憧れがありました。
(読書会はそれぞれ自分の読んだ本をシェアする、輪読会は同じ本をみんなで読む、といった違いがあるそうです)
しかしやり方もわからずきっかけもなく「いつか」と思っていただけなのですが、とあるポッドキャストで紹介されていた書籍『良いコードの道しるべ』に出会いビビビっと来ました。
「これ、プログラム開発において大事なことがかなり網羅されている!」

AIにコーディングを任せることは増えましたが、改めて基本に忠実にソフトウェアをエンジニアリングしていかないとあっという間に崩壊することを痛感している最近。基礎力をつけるのに打ってつけのこの本をみんなで読んだら会社全体の開発力の底上げになるし1人で読むより楽しいんじゃないかと直感しました。

ちょうど小規模ですが、東京と沖縄、合わせて4人体制で開発を行う案件がスタートするタイミングで「今しかない!」と思い立ち、やり方もよくわからないままチームメンバーに声をかけました。

ルールはやりながら考える

細かいやり方はやっていくうちに洗練させればいい。これはハードウェアを扱う業界とは違うソフトウェア業界のノリというかスタンスの一つだと思います。
幸い「この本で輪読会やりたいんだよね〜」とメンバー一人一人に話をすると皆好意的な反応を示してくれて、まず始めてみようと踏ん切りがつきました。

ということでこんなルールだけ決めて、初回の輪読会を行いました

  • 頻度は週一回
  • 時間は15分〜30分
  • 事前に読書対象の章を告知し、自分が心に留まった箇所をフォームから送ってもらう
  • 当日は司会者がページ順に感想を取り上げて、それぞれ思ったことがあれば言ってもらう

これだけ決めて、先に「X月X日に第一回輪読会やります!感想をフォームに前日までに送っておいてね!」とチャットで周知しました。
準備ができたらやろう、だと完成度を気にしていつまでも着手しない・始まらないは人間の持つバグだと思うので、「やる日取りを先に決めてそれ相応の完成度で妥協する」というのが有効なパッチだと思います。

そして迎えた当日、あらかじめ決めたルールに則り読書会を進行しました。
全ては紹介しませんが、それぞれ学びや気づきを共有してくれました。
すぐに活かせるテクニックもあれば、今後のコーディングの指針になってくれるようなポイントがあり、他の人の感想を聞くことがとても学びになります。

  • ドメインオブジェクトを作ってみる
  • フラグの変数名にこだわる
  • コードを読み物として捉える

1〜2章だけでもパンチライン級の名言が多く、今後の輪読会にもかなり期待が持てます。気になった人はぜひ読んでみてください。お勧めです!

もう一つの学び「まずやってみる」

また今回、輪読会を始めたことで、やりたいことがやれると思った時は迷わず踏み出した方が良い、という学びも得ルことができました。

運命の女神には前髪しかないそうです。
あれはチャンスだったかもしれない…と思った時はもう遅い、チャンスだと思ったらすぐ行動しろ、ということを言い表しているのだと思うのですが、女性の前髪を掴むのは非常に失礼な行為だと思います。
似た言葉に「努力は一生」「本番は一回」「チャンスは一瞬」という新庄監督の言葉があります。一瞬のチャンスをものにするために常日頃から準備と心づもりをしておけ、ということです。
ところで野球を例えに出すと若い人に敬遠されると最近聞いたので注意しないといけません。
敬遠に注意と言えば新庄は現役時代に巨人戦で敬遠球を打ちにいってサヨナラタイムリーにしたことがあります。その時のピッチャーはミスターパーフェクト槙原。
当時少年だった自分はその様子をテレビ中継でみていてとても興奮したのを覚えています。

その新庄が今は私の地元北海道の球団、日ハムで監督をしているのですから面白いですよね。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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