AIエージェントをテーマに、社内勉強会を開催しました
シスマックでは定期的に、Slackのハドルミーティングを活用してオンライン社内勉強会を開催しています。今回は、最近一気に話題になってきた「AIエージェント」にフォーカスした内容で実施しました。
参加者は、東京・沖縄の両オフィスから参加した8人。ホットな話題なだけに、「どんな内容なんだろう?」と興味を持ってくれるメンバーが多かった印象です。
お客様の現場に入って仕事をしていると、AIの話題に関心はあっても、実際に手を動かせる機会が少ない──そんな現状をちょっとずつ変えていきたい、という思いを込めた企画でした。
そのため、前半は座学というか用意した資料の説明メイン、後半では実際にAIを活用したプログラミングをやってみる、という構成で行いました。
前半パート:AIツールの整理とエージェント入門
前半では、まずAIツールやエージェントに関する基本的な情報をスライドで整理しました。
紹介したトピックは、大きく3つ。
1つ目は、最近話題のAIツールの種類や用途の違いについて。テキスト生成系、画像生成系、エージェント型など、それぞれの活用シーンや得意分野をざっくり紹介しました。
2つ目は、AIエージェントとは何か、という話題。対話ベースで命令を理解し、最終的な成果物の作成まで行う「チームメイト」としてのポジションや、使いこなす上でのポイントについて触れました。
Copilot(副操縦士)という表現をAIに対して使ったり、実際に製品名に採用しているものもありますが、最近の進歩を見ていると完全に入れ替わっているなと思います。つまり操縦席にAIが座り、人間は助手席で指示を出すようなイメージです。和田卓人さんも最近の講演でそんなことを言っていました。
3つ目は、各社が提供しているLLM(大規模言語モデル)の特徴。OpenAI、Google、Anthropicなど、日々アップデートされる情報に触れつつ、「週単位で状況が変わる今、気になったらとりあえず触ってみるのが正解です」というメッセージを伝えました。
また、MCPサーバやVibe Codingといった関連技術にも軽く触れ、技術志向の強い参加者にも引っかかりのある構成にしました。
後半パート:実際にアプリを作ってみた!
後半では、いよいよ実践編。Clineを使って、スマホアプリを30分で作るというデモを行いました。
題材にしたのは「エンジニアのスキルチェックアプリ」。
シスマックではエンジニアの目標管理のためにスキル確認シートを作成することを予定しています。
ただ、エクセルやスプレッドシートでチェックリストを埋めていくような方法って、「IT企業っぽくなくない?」という違和感がありました。

そこで、スマホでサクサク回答できて、結果がレーダーチャートで視覚化されるようなものを企画し、プロンプトを与えました。
実際のプロンプト

Clineが動き出したのを確認して、ただ待っているのも時間がもったいないので、残りのスライド資料を消化していました。
そしてできたアプリがこちらです。
完成したアプリ

参加者からは「え!これが30分で!?」「これは使いたい!」「これからスマホアプリの見積りどうすればいいの?」といった素直な反応があがりました。
開発の中で意識したポイントもいくつか紹介しました:
- 最初にアプリの方向性を考えさせる
- 設計内容を
readme.md
にまとめて、進行中も逐一更新 - Clineの
clinerules
を整備して、出力の精度を上げる
さらに、「AIがコードを書いてくれている間に残りのスライドで話を進められる」ことの効率の良さにも驚きの声が。AIを使うからこそ、時間の使い方が変わる体験を実際に共有できました。
振り返ると、これからの仕事のあり方(AIに指示を与え、人間はその間別の作業をする)を示唆するような勉強会の構成でもありました。
勉強で終わらせない。好きなツールを自由に使える制度も用意しました
今回の勉強会は、ただ「体験して楽しかったね」で終わりではありません。
実際にAIツールを業務や学習に使っていくために、社内で「AIツール活用推進制度(Hi-SAI)」をスタートさせたことも発表しました!🎉
この制度では、会社からバーチャルカードを発行し、一定の上限内で好きなAIツールに課金できる仕組みを整えています。ツールの選択も乗り換えも自由。ChatGPTでもNotion AIでも、MidjourneyでもOK👍

利用にあたっては、
- 簡単なガイドラインに同意
- 定期的な利用状況アンケートに回答
という条件を満たしてもらえれば、誰でも使える制度です。
「面白そう!」「試してみたい!」と思った方は、ぜひ気軽に申請して使ってみてください!
おわりに:AIを“触る”のが当たり前の文化をつくりたい
今回の勉強会のゴールは、AIについてすべて理解することではありませんでした。
大事なのは、「ちょっと試してみる」「まず触ってみる」という気持ちを育てること。
いまはもう、AIを「使うか使わないか」の判断をする段階ではなく、「どれだけ自然に使いこなせるか」が問われているフェーズに入ってきています。
私たちの会社では、こうした変化を楽しく・前向きに受け止められる文化もつくっていきたいと思っています。
もしこの記事を読んで、「この会社ちょっと面白そうだな」「学びやすい環境っていいな」と感じた方がいたら、ぜひいつか一緒に働けると嬉しいです!
カジュアル面談はいつでもお待ちしています!
最後までお読みいただきありがとうございました

※画像は勉強会中のイメージです